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信心のすすめ

守護の天使──信心のすすめ(18)

 「あなたは主を避けどころとし、いと高き神を宿るところとした。あなたには災難もふりかかることがなく、天幕には疫病も触れることがない。主はあなたのために、御使いに命じて、あなたの道のどこにおいても守らせてくださる。彼らはあなたをその手にのせて運び、足が石に当たらないように守る。あなたは獅子と毒蛇を踏みにじり、獅子の子と大蛇を踏んで行く」(詩編91,9-13 )

 主は、人間ひとりびとりに生まれたときから死ぬまで、一位の天使がつきそうように定めておられます。天使は、自分にゆだねられた人を照らし、守り、導き、その人のために祈る義務を持っています。

 天使は、信仰の真理を受け入れ、真理を理解し、愛し、真理に従って考え、判断するよう精神をととのえながら、インスピレーションをもって人を照らすのです。

 また霊魂と肉体の危険に際して守ってくれます。悪魔の攻撃は数多くあり、そのため、良い天使は私たちを守ってくれるのです。環境と五官が危険にさらされるとき、危険に対して堅く立つよう、精神をたえず強めてくれるのです。

 天使は、若者をその召命の道に導き、弱さにおいては支え、おのおののたましいに天国への道を示してくれるのです。

 天使は、委託された人、家族、小教区のためにたえず祈っています。生涯にわたり、また死のきわにも祈っています。また煉獄の霊魂を救うためにもそこにくだって行くのです。

 教会は守護の天使の祝日にあたり、次の書簡「見よ、わたしはあなたの前に使いを遣わして、あなたを道で守らせ、わたしの備えた場所に導かせる。あなたは彼に心を留め、その声に聞き従い、彼に逆らってはならない。彼はあなたたちの背きを赦さないであろう。彼はわたしの名を帯びているからである。しかし、もしあなたが彼の声に聞き従い、わたしの語ることをすべて行うならば、わたしはあなたの敵に敵対し、仇に仇を報いる。わたしの使いがあなたの前を行き、あなたを……こあなたを導くとき、わたしは彼らを絶やす。」(出エジプト23,20-23)と。

 私たちは守護の天使に対して、最高の尊敬を払わなければなりません。それは、天上の霊であり、主のもとにあって、美しいもの、聖なるもの、力あるものだからです。「彼の前で罪を犯してはならない」。

 また感謝をささげなければなりません。なぜなら、ゆりかごから天国に入るまで、いつも私たちを見守ってくれる最も忠実な友だからです。私たち以上に、私たちの永遠の救いを心配しているのです。

 大いなる信頼を持たなければなりません。なぜなら、主のみもとにあるその祈りは、非常に有効なものだからです。守護すべき霊魂のために、いつも祈っているのです。

・糾明───私は、あらゆるところで、あらゆる時に、守護の天使に対して尊敬を払っているだろうか。
・決心───私は瞬時、私のそばには、偉大な、忠実な友がいると考えるようにしよう。

『信心のすすめ-自己の聖化と人々の救いのために』アルベリオーネ神父(サンパウロ・1974年)
※現代的に一部不適切と思われる表現がありますが、当時のオリジナリティーを尊重し発行時のまま掲載しております。

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