ぶどう園の地主は、小作人たちに土地を貸し与えて遠方に旅立ち、やがて収穫の季節が近づいたので、地主はしもべたちを小作人の所へ派遣していきます。最初は数人、さらにそれ以上のしもべたち、最後には最愛の子を派遣。ところが最愛の子さえも殺害されます。この話の中には、神が旧約時代に預言者たち、さらには洗礼者ヨハネ、最後には最愛の子キリストを派遣したことを思い起こし、惜しみなく与える神の愛が示されています。
アメリカ合衆国のジミー・カーター氏が大統領であったころ、休暇中にボランティア活動によく専念したそうです。何か要望があれば、大工仕事や庭の掃除など、何でも惜しみなく人々のために働きました。まさに惜しみなく与える愛の実行者でした。
2011年8月22日から26日まで、宮城県の塩釜でボランティア活動に参加しました。まず仙台教区のサポートセンター(元寺小路教会)を訪問し、カリタス・ジャパンの成井神父さん(その当時、現在は新潟の司教様)からボランティアにあたっての心構えなどをアドバイスしていただきました。その後、電車に乗って塩釜教会へ。22日の夕方、塩釜教会に到着し、夕食後のミーティングでみんなに紹介してもらいました。
翌日から浦戸諸島にある桂島の海水浴場での作業。その内容は、砂浜に入り込んでしまったガレキや転覆したボートの掘り起こし、砂浜のゴミ拾いなど。20数名のボランティア参加者と作業にあたりましたが、24日はとても暑く、熱中症にかかるほどでした。最終日の26日は、転覆したボートの掘り起こしを20数名で行ったのですが、完全に終えることができませんでした。帰りの船の時間もあるので、作業を中断するという後ろ髪を引かれる思いで帰路に着いたのですが、地元の方がたが惜しみなく「ごくろうさんでした」「ありがとうございました」という言葉が何とも言えないほどうれしいものでした。私たちが完璧ではなくても、島民の惜しみないお礼の言葉に心が癒される思いでした。
私たちの周りには惜しみなく働き、惜しみなく言葉をかけてくれる人がどんなに多いことでしょう。
