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カトリック入門

第112回 系図【カトリック入門】※レジュメ字幕付き

序)新約聖書の初めに「系図」が出てきます。
 マタ1・1では「イエス・キリストの系図」
 これだけで聖書を読む気が失せるかもしれません。

1 系図とは?
*「広辞苑」には次のように記されている。
 ①先祖から代々の系統を書き記した表。系譜。
 ②事物の来歴。由緒。由来。
*漢和辞典には
 ①「系」は、二本の糸を手でつなぐ形(第一字)の一糸を省略した形(第二字)。
  二本の糸をつなぐの意。
 ②「系図」は、先祖代々の家系を記したもの。

2 聖書の中で
*旧約聖書
 一歴代1章~9章にかけて、アダムからサウルまでの系図。細かく記されている。男性中心の系図。
*マタイ福音書
 先祖を14代、三組に分けている。
 ①アブラハム~ダビデまで14代
 ②ダビデからバビロン捕囚まで14代
 ③バビロン捕囚からキリストまで14代
*女性の名前
 ①タマル:異邦人で、彼女はやもめになった後、策略をめぐらしてしゅうとユダの種を宿し、双子を産む(創世記38章)
 ②ラハブ:カナンの娼婦。(ヨシュア6章)
 ③ルツ:モアブ人で娼婦だった。
 ④ウリアの妻(バトシェバ/ヘト人):罪を犯したのはダビデであって、彼女は被害者。

*ユダヤの系図に女性が現れるのは例外的。
 4人の女性は、メシアの先祖のふさわしくないと思われた罪にからんでいる。

*キリストは罪人を含む、全人類を救うため。

*すべての民(異邦人)に福音を伝えるため。(すべて救いに招かれている)

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