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カトリック入門

第141回 神の国の告知【動画で学ぶ】※レジュメ字幕付き

序)あらゆる人が、神の国に入るように招かれている。
 マタイ28・19には、「あなた方は行って、すべての国の人々を弟子にしなさい」とあります。すべての人が招かれている。

1 神の国に迎え入れる
*神の国は貧しい人々と小さい人々、すなわち、謙遜な心でこれを迎える人たちのものです。イエスは「貧しい人々に福音を告げ知らせるために」(ルカ4・18)遣わされました。
*イエスは、このような人々は幸いと語られます。「天の国はその人たちのもの」(マタ5・3)だからです。御父は、知恵あるものや賢い者に隠されていることを、これらの「小さい人々」に示されます。
*イエス自身、ベツレヘムの飼い葉桶から十字架上での死に至るまで、貧しい人々の生活を体験されました。
 飢え、渇き、貧しさを経験されます。
*その上、ご自分をすべての貧しい人々の立場に置き、こうした人たちへの積極的な愛を神の国に入るための条件となさいました。

2 イエスの到来
*イエスは罪人を神の国の食卓に招かれます。「私が来たのは、正しい人を招くためではなく、罪人を招くためである」(マルコ2・17)。イエスは罪人の回心を促されますが、これなしには神の国に入ることができないからです。
*罪人への御父の限りない慈悲と、「悔い改める一人の罪人についての天にある大きな喜び」(ルカ15・7をも、ことばと行いによって示されました。この愛の最高の証は、「罪がゆるされるように」(マタ26・28)ご自分のいのちを犠牲にされたことにあります。

3 たとえを通して語る
*イエスは、たとえ話を通して、神の国に入るように促しておられます。これはイエスの教えの特徴でした。たとえ話を用いて人々を神の国の祝宴に招き、さらに根源的な選択に迫ります。
*神の国を得るためには、すべてを捨てなければなりません。ことばだけではなく、行動が要求されます。イエスのたとえ話は、人間にとっては鏡のようなものです。
*人は、イエスのことばを固い土のように受け入れるか、それともよい土のように受け入れるか、いただいたタラントンで何をするのか、と問われます。イエスとこの世における神の国とが、それとなくたとえ話の核心に隠されています。
*「天の国の秘密」(マタ13・11)を悟るには、神の国に入ること、つまり、キリストの弟子となることが必要です。「外」にいる人々(マルコ4・11)には、全てが謎のままです。

4 神の国のしるし
*イエスのことばには数多くの「奇跡と、不思議なわざと、しるし」(使徒2・22)が伴い、神の国がイエスのうちに到来していることを明らかにします。
*イエスが行われた奇跡は、イエスが御父から遣わされたことを示し、イエスを信じるように促します。イエスは信仰をもって訴える人々の願いをかなえられます。奇跡は御父のわざを行われるイエスへの信仰を強め、イエスが神の御子であることを明らかにします。

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