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みことばの響き

岩の上の教会 年間第21主日(マタイ16・13~20)

 イエスがペトロに対して、「あなたはペトロ。わたしはこの岩の上にわたしの教会を建てる」と語ります。こうして堅固な岩の上に教会が建てられていきますが、その歩みは決して平坦なものではありませんでした。歴史を振り返ってみると、それがよく分かります。

 初代教会において、キリスト者たちに対する迫害により、数多くのキリスト者たちが殉教していきました。例えば、カルタゴの司教チプリアヌスなどを上げることができます。4世紀になると、ディオクレチアヌス帝が各地の教会を破壊していきます。313年にコンスタンチヌス帝が「ミラノ勅令」を発布し、帝国と教会との関わりが改善されるようになり、4世紀後半にはキリスト教が国教にもなっていきました。しかし、その一方ではグノーシス派、アリウス派、ネストリウス派などの異端に悩まされていきます。

 10世紀前後になると、教皇庁をローマ貴族たちが私物化する動きや、さらには聖職売買(シモニア)の問題も横行するようになりました。こうして教会の刷新が求められていきます。聖ドミニコやアシジの聖フランシスコは、教会を建て直した聖人と言えるでしょう。

 16世紀になると、ドイツを中心にして宗教改革が起こります。典礼がラテン語に代わってドイツ語で行われるようになり、さらに聖書がドイツ語に翻訳されました。その宗教改革はスイス、イギリスへと広がっていきます。教会が揺れていく中でトレント公会議が開催されます。1789年にはフランス革命が起こり、教会の力が失せていきました。カトリック教会の力を取り戻すために、第一バチカン公会議(1869年~1870年)が開催されます。さらにその100年後にはヨハネ23世の招集によって第二バチカン公会議(1962年~1965年)が開催されました。典礼の改革、信教の自由、エキュメニズム、諸宗教との対話など、教会の新しい動きが出てきました。今は司祭・修道者の召命不足に悩む時代です。

 いつの時代でも、種々の困難を抱えて歩んでいる教会ですが、主の導きのもとにしっかりと建ち続けています。それは教会が岩の上に建てられていることの証でしょう。

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