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みことばの響き

神に従う|年間第26主日(マタイ21・28~32)

 イエスは「徴税人や娼婦たちの方が、あなたたちより先に神の国に入るだろう」と語ります。その当時、これらの人々はどのように思われていたのでしょうか。

 徴税人は関税の取り立てを請け負っていた人たちでした。しかもユダヤはローマ帝国の支配下にあり、直接税(土地あるいは人頭税)と間接税が徴収されていました。関税には道路や橋の通行税をはじめ、市場に並べられている品物についての税など。彼らは税金を取り立てる際に、払うべき額以上のものを人々から集め、ごまかして私腹を肥やす者もいました。さらにユダヤ人にとって「徴税人」は、ローマ帝国に協力する人たちでもあったので、異教徒と接触することから、汚れた人たちと思われ、軽蔑の対象にもなっていました。

 娼婦はギリシア語で「ポルネイ」が使われ、「姦通」の意味とも関連し、「遊女」「売春」というような意味が込められています。もともと「売る」という意味に由来し、性的目的のために身を売る女性の意味である。コリントの社会でも問題となっていたように、神殿娼婦が存在し、モラルの低下を生み出していました。こうしたことから「娼婦」という立場は自分の体を売ってお金を稼ぐこともあり、社会的にもよく思われていませんでした。こうしたことから「娼婦」たちも徴税人と同様に罪人扱いを受けていました。

 そんな彼らが回心して信仰の道に入っていきます。社会の偏見があったとしてもヨハネの教えに耳を傾け、信仰へと導かれていきました。ところが、信仰を持っていると言いながらも、ほんとうに従うことができなかった人への裁きが語られています。

 私たちも洗礼によって信仰の恵みを受けていきましたが、それで天国の切符を受け取ったと思わずに、絶えずイエスの教えに耳を傾け、みことばを自分のものとして日々邁進していきたいものです。

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