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みことばの響き

春の訪れ 復活の主日(マタイ28・1~10)

 今年の復活祭は4月9日なので、平年並みでしょうか。桜が満開の頃に迎えると、新しい息吹を感じたりもしますが、今年は桜の満開後になりました。

 こうした季節の移り変わりは、私たちに数多くの恵みを与えてくれます。真冬、雪が降ったり、空っ風が吹いて寒い日々が続くと、私たちはついついつぶやいたりします。しかし、雪が降ったりすると、害虫が死んでその年は豊作だとも言います。寒さは農家にとって恵みをもたらすのかもしれません。

 四季折々に恵まれた日本。春が近づいてくると小鳥の鳴き声、福寿草など、種々の変化によってその訪れを感じます。また九州では紅砂が降ってくると、春がやってきたなあと実感します。迷惑な部分もありますが、春の訪れが感じられる時でしょう。

 あるメキシコ人の友人の神父がこんな話をしていました。彼はメキシコ南部に住んでいますが、「私が住んでいるところは赤道に近く、一年中、日の出、日の入りが同じだよ。気温も年間を通じて同じでいいだろう」と。確かに、一年を通して同じ状況だと夏物、冬物と着るものについて心配がいらないので便利だなあとも思いました。でも季節の変化がないのは何となく寂しいなあとも思いました。皆さんはどちらの方が好きですか。

 天使が婦人たちに告げます。「あの方は、ここにはおられない。かねて言われていたとおり、復活なさったのだ」と。まさにいままでにない新しい世界が開かれた瞬間です。

 イエスの復活を通して、私たちには新しい息吹が注がれています。春の訪れにより、その恵みを感じます。復活の恵みを一人ひとり味わってみましょう。

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