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会員たちのコラム

聖霊は教会に教皇レオ14世を与えてくださいました

 親愛なる兄弟の皆さま

 聖霊は教会に新たな教皇――レオ十四世を与えてくださいました。彼は巡礼者のような牧者であり、アウグスティノ会士として、またペルー・チクラヨ教区の司教として、そして今やローマの司教として、教会を知り、愛することを学んできました。「レオ」という名を選ばれたことは多くの人を驚かせましたが、それは何よりも、現代における新しい「レールム・ノヴァルム」を思わせるものであり、デジタル言語や人工知能の登場といった大きな変化の中に生きる私たちの時代に、教会がどう生きるかを示唆するものです。

 一方で、フランシスコ教皇の存在は今なお私たちの中に生き続けています。彼は神からの贈り物であり、私たちパウロ家族にとってかけがえのない存在でした。私たちは様々な機会に彼と出会い、そのたびに彼は「福音の喜び」、キリストとその愛を証しすることの大切さを私たちに思い出させてくれました。彼の教えを通して、創造された世界が人類共通の家であり、「全ての皆」が兄弟姉妹であるということ、なぜなら同じ父を持っているからだということを私たちは学びました。

 神の民の中で彼が過ごす姿を見て、コミュニケーションとは「近さ」であり、「出会いの文化」が私たちの宣教の本質であると教えてくれました。日常の生活に根差したイメージを呼び起こす言葉こそが、最も力強く響くのです。彼を私たちの「聖師イエス修道院(黙想の家)」(アリッチャ)に何度もお迎えし、黙想のひと時を共に持てたことは、私たちにとって大きな喜びでした。

 そして最後の総会の際には、「使徒職とはまず何よりも召命であり、職業である前に、師に従うよう招かれている愛の神秘である」と語ってくださいました。ちょうどマタイのように――「イエスは取税人を見て、愛をもって見つめ、選ばれた。miserando atque eligendo(憐れみ、そして選び)」――そのように、彼は私たちに語りかけてくれたのです。彼自身、ヴァルディル・ジョゼ・デ・カストロ司教の叙階を通して、私たちのカリスマが「教会の中で、教会のために」存在していることを再確認してくださいました。私たちの創立100周年を共に祝い、アラビア語版『聖書』をお渡しした時には、新たな福音宣教の道において、創造性と勇気を持つよう励ましてくださいました。

 「グラツィエ(ありがとう)」――これこそが、今私たちがフランシスコ教皇に捧げる最もふさわしい言葉です。 天から、彼は私たちが教会を創造的に愛することを助けてくれています。聖パウロや福者ヤコブ・アルベリオーネのような真の使徒として、キリストの職人、交わりの職人として。

 さあ、私たちは教皇レオ十四世と共に新たな歩みを進めていきましょう。彼がローマの司教としてのミサの中で語った言葉は、福音宣教のための新たな一歩を踏み出す私たちを力強く励まします:「聖霊の光と力によって、神の愛の上に築かれた教会を造りましょう。 そしてそれは一致のしるしとなり、世界に腕を広げ、み言葉を告げ、歴史に心を揺さぶられながら、人類にとって調和のパン種となる教会なのです」。この道を、私たちパウロ的「編集者」として、共に日々歩んでいきたいと願っています。

 兄弟愛を込めて

総長 ドメニコ・ソリマン神父

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