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聖パウロ女子修道会との協働

監修者注:本稿は、聖パウロ修道会の本部記録保管所に収められているパウロ・マルチェリーノ神父の「覚え書き」による。

 韓国における聖パウロ女子修道会の活動は、私たちの先を行っていた。彼女たちはすでに多様な宣教活動を展開していて、私たちの会はその活動に協力することを決めていた。

 使徒職の観点から最初に為すべきことの一つは、出版社を開設して最初の出版物を韓国語で数点発行し、司教方の賛同を得て、効果のある普及計画を立てるということである。

 この目的のために、志願者の受け入れを基本としながら、急いで首都のソウルに書店を開設すること。活動の拠点を、修道会にとって有望な若い志願者のいる教区に置くことで合意した。その時に定めた目標は、「すべての司教座のある所在地にパウロ会の書店を各一店舗」であり、それが現在では九店舗にまで広がっている。司教座から、その教区内の各小教区に向けて活動を波及させていくのである。こうした活動は常に一定のリズムと順序を保って進むのではなく、書店が他の教区に開設されることもあった。ソウルには二つのパウロ会の書店があるが、その設立の流れは大筋、前述のとおりであった。そして今や、韓国全土に数多くのパウロ会の書店が開設され、日々活動を続けている。北朝鮮については、完全に共産軍の「砦」と化していて、ヒエラルキー(位階制度)も聖職者も修道会も、この国には全く存在していない。

 これに対して韓国では、召命が比較的容易に見いだされる。その会員養成は適切に行われ、絶えず改善されている韓国には善良で、寛大な人たちがかなり多いのである。

 聖パウロ女子修道会は出版の分野でも、さまざまな形で私たち聖パウロ修道会に協力してくれ、助けてくれている。彼女らのモットーは、「キリストさえ宣ベ伝えられるなら!」である。

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