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修道院の祈り

ロザリオの祈り 光の神秘(木曜日)――神さまとともに歩く修道院の祈り

 ロザリオの祈りは、イエスとマリアの生涯の主な神秘を考察する祈りであり、教会や社会、家庭や個人に、多くの恵みを求める祈りです。ロザリオの祈りは、あらゆる人に適した祈りで唱えやすく、聖母マリアのみ心にかない、聖母が自ら勧めた祈りです。またロザリオの祈りは、生活上のすべての必要や信心の実践に有益であり、臨終のときの慰めです。さらに、ロザリオの祈りは、歴代の教皇が奨励した信心業であり、聖人たちに共通した信心業です。祝福されたロザリオを、いつも身につけ、ロザリオの祈りについて教え、各神秘のテーマを黙想しながら祈り、常に自己の聖性と使徒職のための祝福を願います。ロザリオは、少なくとも毎日一環(五連)は唱えるよう勧められています。

一 イエスがヨルダン川で洗礼を受けられると、聖霊が降り、「あなたはわたしの愛する子」という御父の声が聞こえました。洗礼の恵みを神に感謝し、聖霊に導かれて、神の子として生きることができるよう、聖母の執り成しによって願いましょう。(マタイ3・13~17、マルコ1・9~11、ルカ3・21~22参照)

(黙想のヒント)
ロザリオにおけるイエス──御父のひとり子
ロザリオにおけるマリア──聖霊の神殿
実り──永遠のいのち
意向──洗礼志願者のため
みことば──「あなたはわたしの愛する子、わたしの心に適う者」
聖体──初めての聖体拝領
純愛──愛の神秘

二 イエスは、母マリアの執り成しに応え、カナの婚礼で水をぶどう酒に変えて、弟子たちの信じる心を開いてくださいました。イエスへの信仰を深めることができるよう、聖母の執り成しによって願いましょう。(ヨハネ2・1~11参照)

(黙想のヒント)
ロザリオにおけるイエス──栄光を現すイエス
ロザリオにおけるマリア──仲介者であるマリア
実り──あふれる恵み
意向──結婚の秘跡を受けた人びとのため
みことば──「この人が何か言いつけたら、そのとおりにしてください」
聖体──愛の交わり
純愛──満ちあふれる愛

三 イエスは、神の国の到来を告げ、人びとを回心に招き、神のいつくしみを現してくださいました。イエスの招きに応え、心から悔い改めて、福音を信じることができるよう、聖母の執り成しによって願いましょう。(マタイ4・12~17、マルコ1・14~15、ルカ4・14~15参照)

(黙想のヒント)
ロザリオにおけるイエス──御父の証し人であるイエス
ロザリオにおけるマリア──宣教者の助け
実り──神の国の喜び
意向──宣教者のため
みことば──「悔い改めよ。天の国は近づいた」
聖体──聖体礼拝
純愛──愛の学び舎

四 イエスは、タボル山で三人の弟子たちに栄光の姿を現し、困難を乗り越える希望の光を示してくださいました。主の変容を心に刻み、イエスに聞き従うことができるよう、聖母の執り成しによって願いましょう。(マタイ17・1~9、マルコ9・2~10、ルカ9・28~36参照)

(黙想のヒント)
ロザリオにおけるイエス──新しい預言者
ロザリオにおけるマリア──最初の弟子マリア
実り──十字架
意向──司教のため
みことば──「これに聞け」
聖体──苦しみの杯
純愛──栄光に輝く愛

五 イエスは、最後の晩餐で、救いの犠牲、永遠のいのちの糧として、パンとぶどう酒を用いて聖体の秘跡を定め、人類に対する愛の記念を残してくださいました。すべてを与え尽くされたイエスの愛に日々倣うことができるよう、聖母の執り成しによって願いましょう。 (マタイ26・20~30、マルコ14・17~26、ルカ22・14~23参照)

(黙想のヒント)
ロザリオにおけるイエス──大祭司イエス
ロザリオにおけるマリア──最初の聖櫃
実り──愛の交わり
意向──司祭のため
みことば──「これはわたしの体、わたしの血の杯」
聖体──感謝の祭儀
純愛──愛の記念

『パウロ家族の祈り』より

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