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カトリック入門

「カトリック入門」 第31回 ミサのために必要なもの 1【動画で学ぶ】

序)ミサのために必要なもの

 パンとぶどう酒
 カリスとパテナ
 コルポラーレ、プリフィカトリウムなど
 祭服

1 パンとぶどう酒
 感謝の祭儀のために、パンとぶどう酒が必要。
 パンは小麦粉のみで作られ、新鮮なもの。古来の伝統にしたがい、種なしパン。割ることによって、分かち合う。
 ぶどう酒は、ぶどうの実から作ったもので、天然の純精酒、すなわち他の成分が混入されていないものとなっている。

2 カリスとパテナ
 ミサの時に特に大事なものは、カリスとパテナ。ぶどう酒とパンが奉納され、聖別され、拝領されるからである。カリスとパテナは通常、一組になっている。カリスは、ぶどう酒を入れて供え、それをキリストの御血に聖別し、また御血を拝領するために用いる杯です。パテナは、種なしパンをのせて供え、それをキリストの御からだに聖別し、その後、分割するために用いる小皿のようなものです。
 カリスは、液体を吸収しないような材料で作られたコップの部分を備えていなければならない。金属製が多い。
 ミサの時にイエス・キリストの御血(ぶどう酒)を入れる杯。御血が直接触れるので、液体を吸収しない材料で作られていること。多くは金メッキされている。
 パテナ(聖体皿)やピクシスなどは、聖なる用途にふさわしいものであるため、その土地で高く評価されている材料。
 パテナはカリスト同じ材料で作られた平皿で、聖体をのせる。カリスの直径よりも大きいもの。
 金属製の容器は、さびが生じるものであれば、内側全面を金めっきしなければならない。

3 コルポラーレとプリフィカトリウム
 コルポラーレ(聖体布)は、ミサの時に広げて、この上にカリス、パテナなどをおいて使用する白い亜麻布
 プリフィカトリウム(清浄布)は、白の亜麻布でできている。ミサの時、聖体拝領後に司祭の指やカリスを拭くためのもの。茶道の時に用いられる茶巾のようなものです。
 パラは、ミサの時に、カリスを覆う亜麻布を張った正方形の厚紙。
 チボリウム(ciborium)とは、元来、食べ物(cibus)を入れる容器のことですが、ミサの中で聖別されたパンを信者に配る時に用いたり、また聖櫃の中に保存するために用いる器です。これは通称で、公式な名称はピクシス(pyxis)です。ピクシスというと、病者に聖体を運ぶための小さな携帯用の聖体容器を連想しますが、携帯用の小さな聖体容器は、『ローマ・ミサ典礼書の総則』(329番)では、テカ(theca)と呼ばれています。ですから、チボリウムとピクシスは同義語と考えることができます。
 マヌテルギウムは手拭きです。吸水性のよい、十分な大きさの布を用います。プリフィカトリウムと区別するために、布の端に十字のしるしがついています。

 備考:聖体に触れた布を洗う時、まず水ですすぎ、その水は粗末にしないようにサクラリウム(自然浸透する専用の流し)などに流します。

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