親愛なるみなさん、今年わたしたちは「希望の大聖年」の光のもとに、自らの誕生の記念日を祝います。希望とはイエスの名を帯びるものです。
この111年は恵みの年月であり、その中で師イエスは私たちの歴史の歩み、そしてパウロ家族全体の道のりにおいて、様々な仕方で働いてくださいました。私たちは、主が福者アルベリオーネの生涯において始められたことを、今ここにいる私たち一人ひとりのうちに続けたいと望んでおられると確信しています。
つい先ごろ閉幕した「デジタル宣教者とインフルエンサーの大聖年」や「若者の大聖年」は、私たちのパウロ的生活にどれほど真実で偉大なものが宿っているかを、そしてそれが本当に「賜物」として生きられる時にいかに輝くかを示してくれます。
教皇レオ14世は若者に思い起こさせました。「わたしたちは、すべてが当たり前で停滞した人生のために造られたのではなく、常に賜物と愛の中で新たに生まれ変わる生き方のために造られている」と。私たちの人生は賜物として生きる時、新しい道を見出し、新たに生まれ変わり、その質において成長していきます。それは、私たちが向き合う人々、そしてネットの世界に住む人々に向けて捧げられるものでもあります。
1914年8月20日のあの日から、すでに多くの年月が経ちました。しかしキリストの現存は、私たちを「交わりの職人」として、しばしば未踏の新しい状況へと共に冒険へと駆り立てます。教皇レオが常に語られるように、「それは単にコンテンツを生み出すことではなく、心と出会い、新しい関係を築き、無償の分かち合いを促し、孤独から癒やされることなのです」。
ですから、この大切な日にあたり、私たちは自らの使命と人生を使徒の女王マリアに委ね、福者アルベリオーネの取り次ぎによって、聖霊に従順であり、今日生きるパウロとなることができますよう願いましょう。
総長 ドメニコ・ソリマン神父