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メキシコ—キューバ—アメリカ合衆国管区:トラルネパントラに新店舗がオープンしました

 2025年12月15日(月)、メキシコ—キューバ—アメリカ合衆国管区は、トラルネパントラ市中心部(メキシコ市の北西約15km)に移転したトラルネパントラの新店舗の祝福式および開所式を、喜びのうちに迎えました。この式典はトラルネパントラ大司教ホセ・アントニオ・フェルナンデス・ウルタード司教が司式し、複数の教区司祭、会員、利用者、そして数名の協力者が出席しました。

 ホセ・アントニオ・フェルナンデス司教は、イエスが「全世界に行って、すべての造られたものに福音を宣べ伝えよ」と命じられた言葉を参列者に想起させました。また、この地域における書店の存在の重要性を強調し、同大司教区がおよそ1,400万人の人々に司牧を行っていることを踏まえ、この宣教拠点が、神を求める人々にとって光と希望の源となるだろうと述べました。

 一方、管区長ガブリエル・レンドン・メディナ神父は、創立者の言葉を引用しながら、書店のアイデンティティについて語りました。外見上は商業施設であり、民法に従って運営されているものの、その本質においては真の教会であり、聖書や書籍、聖画を通して、また「聴くことの使徒職」を通して神の言葉を提供する中心なのだと強調しました。

 最後に、管区宣教ディレクターのサルバドール・ラミレス修道士は、協力者たちに対し、パウロの福音宣教の使命に自らが参与していることを意識し、日々の活動に新たな意味を見いだすよう呼びかけました。それは単なる日常業務としてではなく、真の司牧的奉仕として生きられるべきものであると述べました。

 この出来事は、管区における宣教センター刷新の、より大きなプロセスの一環です。「小さなものから、ベツレヘムから始めよ」というアルベリオーネ師の招きに従い、この書店は規模こそ小さいものの、宣教センターを通して神の民に伝え、迎え、仕える在り方を全面的に刷新しようとするプロジェクトの中で、具体的かつ重要な一歩を示しています。

 書店の新しいイメージは、この刷新を視覚的にも表しています。現代的で温かく、機能的な空間は、迎え入れと出会い、親しさ、訪れる人の体験を大切に考えられています。そこは、神の言葉が発見され、黙想され、日常生活へと持ち帰られていく場です。

 この新たな出発にあたり、使徒聖パウロと福者アルベリオーネ神父の取り次ぎに信頼し、この書店が、交わりと傾聴、そして使命の真の場となり、現代とこの具体的な地域における霊的な探求に応えることができるよう願っています。

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大西德明神父

聖パウロ修道会司祭。愛媛県松山市出身の末っ子。子供の頃から“甘え上手”を武器に、電車や飛行機の座席は常に窓際をキープ。焼肉では自分で肉を焼いたことがなく、釣りに行けばお兄ちゃんが餌をつけてくれるのが当たり前。そんな末っ子魂を持ちながら、神の道を歩む毎日。趣味はメダカの世話。祈りと奉仕を大切にしつつ、神の愛を受け取り、メダカたちにも愛を注ぐ日々を楽しんでいる。

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