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オーストラリア:総長の訪問がありました

 聖パウロ修道会総長ドメニコ・ソリマン神父は、2024年4月22日から5月1日にかけて、オーストラリア・シドニーの共同体を司牧訪問しました。

 今回が彼にとって初めてのオーストラリア訪問であり、現地の聖パウロ修道会の実情を自らの目で確かめるとともに、特に過去30年にわたるアジアからの大規模な移民を含めた、多文化的なオーストラリア社会の様子を観察する貴重な機会となりました。

 シドニー滞在中には、アンソニー・フィッシャー大司教(OP)とも会見がありました。会談は和やかな雰囲気の中で行われ、大司教は自身の大司教区における聖パウロ修道会の存在に感謝の意を表し、ソリマン神父は同会の今後の継続的な活動を確保するための取り組みについて説明しました。その後、神父はシドニー中心部にある聖パウロ女子修道会の書店も訪れました。

 今回の訪問で最も重要だったのは、オーストラリアにいる聖パウロ修道会の会員たちと個別に、また全体として面会し、シドニー修道院の現状を確認し、今後の方向性についてともに熟考する時間を持てたことです。

 また、彼は第11回総会での主要テーマにも触れました。すなわち、「歴史的転換の時代にあって、わたしたち聖パウロ修道会の“編集者”は、福音の喜びを預言的に告げる“交わりの職人”となるよう招かれている」というテーマであり、これは彼の最新の年頭書簡の中でも取り上げられています。

 さらに、メルボルンを訪れて、そこにいるパウロ家族修道会の会員とともにミサを捧げ、90歳を迎えたジョセフ・バルビエリ修道士とも交流しました。

 その後、総長はブリスベンへも赴き、大聖堂の隣で運営する書店を訪問。職員との対話を行ったのち、聖書学者としても知られるマーク・コルリッジ大司教と個人的な会談を持ちました。シドニーでのフィッシャー大司教と同様、コルリッジ大司教にもSOBICAINによって最近出版されたアラビア語聖書を贈呈しました。両大司教はこの取り組みに深い感謝を示されました。

 ソリマン神父は、聖パウロ女子修道会総長アンナ・カイアッツァ修道女とともにオーストラリアを訪れており、シドニーとメルボルンの両地において、聖パウロ修道会ファミリーの集いを開催しました。この場では、パウロ家族全体に関わる重要な事柄についての意見交換がなされ、互いの交わりと共働、そして教会と社会におけるシノダリティ(ともに歩む精神)への誓いを新たにする機会となりました。両会合は、参加者から高く評価されました。

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大西德明神父

聖パウロ修道会司祭。愛媛県松山市出身の末っ子。子供の頃から“甘え上手”を武器に、電車や飛行機の座席は常に窓際をキープ。焼肉では自分で肉を焼いたことがなく、釣りに行けばお兄ちゃんが餌をつけてくれるのが当たり前。そんな末っ子魂を持ちながら、神の道を歩む毎日。趣味はメダカの世話。祈りと奉仕を大切にしつつ、神の愛を受け取り、メダカたちにも愛を注ぐ日々を楽しんでいる。

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