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イタリア:「召命司牧に関する国際セミナー」が開幕しました

 10月21日(月)、アリッチャで「召命司牧に関する国際セミナー」が開幕しました。このセミナーのテーマは「パウロ的召命:育むべき賜物、分かち合うべき責任」です。

 一日の始まりは、SIF(聖パウロ修道会養成国際委員会)会長であり、総顧問でもあるジョンソン・ヴァタクンネル神父が英語で司式したミサで始まりました。彼の説教では、司祭職だけでなく、すべての生活の中で自分の役割を神の計画の中で認識することの大切さを強調しました。また、共同体は、自分の召命を探し求めている人々を支え、信仰を生き生きと保ちながら、平和と和解の道具となるよう促されました。

 その後、総長であるドン・ドメニコ・ソリマン神父が挨拶を行い、若者との対話と同伴の重要性を強調しました。彼は、時代ごとに異なる若者たちに接するためには、私たちが急激な心の変化を受け入れることが簡単ではないが、司牧の最終的な目的は、若者たちが主の召命に応じる決断をサポートすることだと強調しました。パウロ会員の目標は、世界にイエスを伝える編集者(訳注:「editare=与える人」)としての召命に応えることです。すべてのパウロ会員は、キリストによって召された編集者であり、私たちの召命は常に動的であり、外に向かっています。

 午前中には、参加者たちが若者の現状を理解するための画像を使ったワークショップに参加しました。

 午後には、若者と関わる多様な人々によるパネルディスカッションが行われました。

 マリーノ・ラツィアーレ青年センターの責任者であるカルミネ・マローネ(オブレート会)神父は、召命の見返りを期待せずに、自由な心で若者たちと向き合うことを奨励しました。自己を超えて、神を与えることが大切だと述べました。

 パウロ家族のチームで活動するロベルタ・ラ・ダーガ修道女(使徒の女王修道女会)とマッテオ・トリチェッリ(大天使聖ガブリエル会)は、聖パウロの足跡をたどる中で、若者たちを理解するためにまず傾聴が不可欠であることを強調しました。

 最後に、PIME修道会モンツァ神学校副学長であるアドルフ・ンドゥエ神父は、養成者(教育者)の役割について述べ、彼らは神学生と共に成長し、彼らを信頼する道のりを歩む人であるべきだと語りました。

 一日は、ジュゼッペ・ベラルディ神父による聖体訪問で締めくくられました。

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大西德明神父

聖パウロ修道会司祭。愛媛県松山市出身の末っ子。子供の頃から“甘え上手”を武器に、電車や飛行機の座席は常に窓際をキープ。焼肉では自分で肉を焼いたことがなく、釣りに行けばお兄ちゃんが餌をつけてくれるのが当たり前。そんな末っ子魂を持ちながら、神の道を歩む毎日。趣味はメダカの世話。祈りと奉仕を大切にしつつ、神の愛を受け取り、メダカたちにも愛を注ぐ日々を楽しんでいる。

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