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カトリック入門

第242回 第五の掟「意図的な殺人」【動画で学ぶ】

序)第五の掟は、直接的で意図的な殺人を重大な罪として禁じています。殺人者ならびに殺害に意図的に協力する者は、天に復讐を叫ぶ罪を犯すことになります。

1 意図的な殺人
*えい児殺し、兄弟(姉妹)殺し、配偶者殺しなどは、自然の絆を断ち切るものなので、特別に重い罪となります。たとえ公権によって命じられたものであっても、優生学的な懸念ないし公衆衛生への配慮などという理由では、いかなる殺人も正当化することはできません。
*第五の掟は、間接的に殺人を引き起こす意図をもって何らかの行為をすることを禁じます。道徳律は、重大な理由もなくだれかを死の危険にさらさせること、さらに危険は状態にある人を見捨てることさえも禁じています。
*社会が救済策を講じることなしに餓死を容認することは、恥ずべき不正であり、重大な過失です。金融業や商売で金儲けをするために人間として自分の兄弟である人々を飢餓や死に至らせる商人たちは、間接的に殺人を犯しているのです。そのような人たちには、殺人罪を適応することができます。
*意図的ではない殺人(致死)は、倫理的には罪に帰せられることはありませんが、もし、たとえ意図してはいなくても、相応な理由もないのにある行為によって人を死に至らせるような場合は、重大な過失の責めを免れることはありません。

2 妊娠中絶
*人のいのちはどんなことがあっても受精の瞬間から尊重され、保護されなければなりません。人間は存在の最初の瞬間から人権を認められなければなりませんが、その中にはあらゆる罪なき人間のいのちに対する不可侵権が含まれています。
*「わたしはあなたを母の胎内に造る前からあなたを知っていた。母の胎から生まれる前にわたしはあなたを聖別した」(エレ1・5)。
 「秘められたところでわたしは造られ、深い地の底で織り成された。あなたには、わたしの骨も隠されてはいない」(詩編139・15)。
*教会は一世紀から、あらゆる妊娠中絶は倫理的に悪いものであるということを宣言してきました。この教えは変わったことがありません。不変のままです。目的または手段として意図された直接の妊娠中絶は、道徳律への重大な背反です。
*「胎児を中絶によって殺したり、新生児を間引いたりしてはなりません。」
*「生命の主なる神は、生命の維持という崇高な役務を人間に託したのですから、人間は人間にふさわしい方法でこの役務を果たさなければなりません。生命は妊娠したときから細心の注意をもって守護しなければなりません。」
*罪のない一人ひとりの人間が持ついのちへの譲渡できない権利が、市民社会とその法制との構成要素となっています。
*「人間のほかに譲りえない権利は、市民社会と公権力によって認められ、尊重されなければなりません。これらの人権の根拠は、個人自身にもその両親にもあるわけではなく、また社会や国家が与えてくれたものでもありません。これらの権利は人間の本性に属するものであり、人間の生命の源である神の創造の働きによって人間に刻まれたのです。これらの基本的人権の中では、今ここで取り扱っている問題に関連して、次の権利を挙げておかなければならないでしょう。すなわち、受精の瞬間から死ぬときまで、すべての人間が持っている生きる権利および自分のからだを傷つけられない権利です。」
*受精卵・胎児は、受精のときから一個の人格として取り扱われなければなりません。それゆえ、可能な限り、一人の人間としての誠実は保護と世話、ならびに治療を受ける必要があります。

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