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カトリック入門

第202回 結婚の秘跡の効果【動画で学ぶ】※レジュメ字幕付き

序)
*「有効な婚姻に基づいて、夫婦間にはその本性上永続的かつ排他的なきずな生じます。さらにキリスト者同士の婚姻においては、夫婦はその身分に伴う義務および尊厳のゆえに、特別の秘跡によって強められ、いわば祝聖されます」。

1 結婚の絆
*新郎新婦が互いに与え受け入れ合う同意は、神ご自身によって押印されたものです。二人の契約から、「神の制定による堅固な制度が社会の前にも生まれます」。夫婦の契約は神と人類との契約に組み入れられ、「真正な夫婦愛は神の愛の中に取り上げられます」。
*結婚の絆は神によって結ばれたものであり、受洗者同士の完成の認証婚は決して解消できません。夫婦の自由な人間的行為と結婚の完成とによって生じるこの絆は、取り消すことのできないもので、神の忠実さによって保証された契約の起源を明らかにするものです。教会には、神の英知によるこの決定に反することをいう権限はありません。

2 結婚の秘跡の恵み
*キリスト者の夫婦は、「結婚生活という身分と序列において、神の民の中で自分たちに固有なたまものを持っています」。この結婚の秘跡に固有な恵みは、配偶者の愛を完成し、解消できない結合を強めるものです。二人はこの恵みによって、「結婚生活および子女の出産と養育を通して聖となるよう互いに助け合います」。
*キリストがこの恵みの泉です。「かつて神が愛と忠実の契約をもって、その民を助けたように、今は人々の救い主・教会の夫は婚姻の秘跡をもってキリスト信者である配偶者を助けに来ます」。そしてキリストは、彼ら夫婦とともにとどまり、二人が自分の十字架を背負って後に従い、倒れたら立ち上がり、互いにゆるし合い、互いの重荷を担い合い、「キリストに対する恐れをもって、互いに仕え合い」(エフェ5・21)、超自然的で、繊細で、豊かに実を結ぶ愛で愛し合う力をお与えになります。キリストは、夫婦がすでにこの世にありながら、互いの愛と家庭生活との喜びの中で小羊の婚礼を前もって味わえるようにしてくださいます。
*「教会によってともに結ばれ、奉献によって強められ、祝福によって固められ、天使によって告げ知らされ、御父によって承認された結婚の幸せを、わたしはいったいどのように表すことができるでしょうか。…一つの希望、一つの願いと、一つの規律、一つの奉仕をともにする二人の信じる者の絆はなんとすばらしいことでしょう。彼らがともに信仰の仲間であり、同じ主に仕える者同士です。心もからだも分かたれることはありません。事実、二人は一つのからだを持つ二人です。からだが一つであれば心もまた一つです。

3 夫婦愛の善益と要求
*夫婦愛はその本性から、二人の生涯にわたる人格共同体の単一性と不解消性とを要求します。「だから、二人はもはや別々ではなく、一体である」(マタイ19・6)。「全面的に自己を与え合うという結婚の約束を日々忠実に守りながら、彼らの交わりの中でたえず成長するように呼ばれています」。
*「相互の完全な愛の中に夫と妻とに平等認めるべき人間の尊厳は、主によって確認された一夫一婦制を明らかにします」。一夫多妻はこの平等の尊厳と一夫一婦に限る夫婦愛とに反するものです。
*夫婦愛は、その本性から夫婦に変わらぬ忠実さを要求します。それは夫婦が相互に自分を与え合う結果として表れるものです。「この深い一致は、二人の人間が互いに与え合うということであって、子供の善と同様に、夫婦間の完全な忠実を要求し、また夫婦間の一致が不解消性であることを求めます」。

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