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イタリア:「召命司牧に関する国際セミナー」:3日目

 セミナーの3日目は、ポルトガル語で執り行われたミサから始まりました。ミサは、ブラジル-ポルトガル‐アンゴラ管区の管区長であるクラウディアーノ・アヴェリーノ・ドス・サントス神父が司式し、彼は説教の中で「セミナー」という言葉が「種を蒔く」という意味から来ていることに触れました。彼は、困難があっても神の業に対する信頼を失わず、寛大に種を蒔き続けることの大切さを語りました。

 その後、4つの講演が行われ、今日の召命の意味について参加者が学びました。

 カルロ・マリア・ザノッティ神父(サレジオ会)は、第二バチカン公会議から今日に至るまでの教会教導職の文書を再考し、召命のダイナミクスの重要性について話しました。彼は、関係性が召命のダイナミクスの枠組みであることを強調しました。

 続いて、イタリア司牧召命全国連合のディレクターであるミケーレ・ジャノーラ氏が、関係性の場を作り、持続的な召命文化をどのように創り出し、育むかについて考察を促しました。 次に、ファビオ・パスカレッティ神父(サレジオ会)は、ローマ教皇庁立サレジオ大学のコミュニケーション学部の学部長兼教授として、召命について語る際に直面するコミュニケーションの困難さについて指摘しました。彼は、召命は「信頼できる人との出会い」によって始まると述べ、真のコミュニケーションとは、人と人との出会いや関係を再び活性化するものであると主張しました。 最後に、ブラジル出身のフランシスコ・ガルヴァオン神父(SSP)とフィリピン出身のパオロ・アスペル神父(SSP)が、現代において、パウロ会としてのアイデンティティを失わずにどのようにネット上で存在感を示すかについて話しました。

 この日は、ポーランドとウクライナの地区長であるマリウス・クラヴィエク神父の導きによる聖体訪問で締めくくられました。


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大西德明神父

聖パウロ修道会司祭。愛媛県松山市出身の末っ子。子供の頃から“甘え上手”を武器に、電車や飛行機の座席は常に窓際をキープ。焼肉では自分で肉を焼いたことがなく、釣りに行けばお兄ちゃんが餌をつけてくれるのが当たり前。そんな末っ子魂を持ちながら、神の道を歩む毎日。趣味はメダカの世話。祈りと奉仕を大切にしつつ、神の愛を受け取り、メダカたちにも愛を注ぐ日々を楽しんでいる。

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