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カトリック入門

第157回 司教団と、その頭である教皇【動画で学ぶ】※レジュメ字幕付き

序)キリストは十二人を立てたとき、「団体すなわち永続的な集団の形で制定され、彼らの中からペトロを選んでその頭とされました」。「主の制定によって、聖ペトロと他の使徒たちとが一つの使徒団体を構成していると同様の理由で、ペトロの後継者であるローマ教皇と使徒たちの後継者である司教たちとは、互いに結ばれています」。

1 教皇
*主キリストはペトロの名を与えられたシモンだけを教会の岩として、そのかぎを渡し、群れ全体の牧者に立てられました。ペトロと他の使徒たちとのこの司牧の務めは、教会の土台をなしています。これは、教皇を頭とする司教たちによって継承されています。
*ローマの司教、ペトロの後継者である教皇は、「司教たちの一致と信者の大きな群れの一致との、永久の見える源泉であり基礎です」。「事実、ローマ教皇はその任務、すなわち、キリストの代理者ならびに全教会の牧者としての任務の力によって、教会の上に完全・最高・普遍の権能を有し、それをつねに自由に行使することができます」。

2 司教団
*「司教団体すなわち司教団は、ペトロの後継者であるローマ教皇がその頭としてともに考えられるのでなければ、権威を持つことはありません」。この司教団も、それ自体として「全教会の上に最高、完全な権能を有する主体でもあります。ただし、この権能は、ローマ教皇が同意するときだけにしか行使できません」。
*「司教団は普遍教会に対する権限を公会議において荘厳な仕方で行使します」。しかし「ペトロの後継者によって公会議として確認されたか、あるいは少なくとも受け入れられたものでなければ、決して公会議ではありえません」。
*「司教団は多くの構成員からなるものとしては神の民の多様性と普遍性を示し、一人の頭の下に集められたものとしてはキリストの群れの一致を表しています」。

3 司教たち
*「各司教は、各々の部分教会における一致の見える根拠であり基礎です」。各司教は、個別的には司祭と助祭に補佐され、「神の民の中で自分に任された部分の上にその司牧統治権を行使します」。しかし、司教団の一員としては、各自は全教会に対する配慮を分かちもっています。司教はこの配慮の任務をまず、「普遍教会の一部として自分の教会をよく治めることにより」果たします。

4 司教たちの任務
➀教える任務
*主の命令によって、司教たちの「第一の義務は」、協力者である司祭たちとともに、「神の福音をすべての人に告げることです」。司教は「信仰の伝達者であって、新しい弟子たちをキリストに導く」、「キリストの権威を帯びている」使徒伝来の信仰の「真正なる師」です。
*教会が使徒たちから伝えられた信仰を純粋に保つため、キリストは、教会が真理そのものであるご自分の不可謬性を分かち持つように定められました。教会の生きた教導職の指導のもとに、神の民は「超自然的な信仰の心によって……信仰を損なうことなく固く守ります。」
②聖化する任務
*司教は「最高の祭司職の恩恵の管理者」です。司教は、自らささげるエウカリスチア(感謝の祭儀)において、あるいは協力者である司祭たちによってささげられるようにするエウカリスチアにおいて果たします。エウカリスチナは部分教会の生活の核心を成している司教と司祭たちは自分たちの祈りや仕事によって、ことばや秘跡の奉仕を通して教会を聖化します。
③統治する任務
*「司教はキリストの代理者および使者として、自分たちに委ねられたそれぞれの部分教会を助言、勧告、模範をもって、なおまた権威と聖なる権能をもって統治します」。ただしその権威と権能は、師であるキリストと同じ奉仕の精神で部分教会を育成するために行使されなければなりません。

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