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イタリア:師イエズス修道女会創立100周年記念フォーラムがアリッチャで行われました

 2024年1月28日から2月3日にかけて、ブラジルのフランシスコ・ガルバン神父とポーランドのトマシュ・ワシレフスキ神父が、アリッチャのカーサ・ディヴィノ・メストレで開催された師イエズス修道女会主催の会議に参加しました。このイベントは師イエズス修道女会の100周年を祝うもので、パウロ家族のさまざまな修道会や在俗会のメンバーが参加しました。また、教会における師イエズス修道女会の使徒職にとって重要な文書である「典礼憲章」の60周年も記念されました。

 会議の中心テーマは「教会の奉仕活動における女性の声」でした。「シノドス的対話」というテーマで、パウロ家族のシスター、他宗教教派の聖職者、信徒、司祭など、世界中の講演者が参加しました。聖書人類学的、教会学的、司牧学的、カリスマ的、奉献生活の5つの側面から議論が行われました。

 世界各地から集まった師イエズス修道女会の姉妹たちによってコーディネートされ、エマオ研究所のファブリツィオ・カルレティが仲介したこの会議は、討議と考察にダイナミックでシノダルなアプローチを採用しました。午前中は、教会における女性、パウロ家族、典礼、コミュニケーション、養成過程など、さまざまなテーマについての講義が行われました。午後は、取り上げられたテーマとその課題についてのグループ・ディスカッションが中心でした。

 重要なテーマとして繰り返し取り上げられたのは、司祭と修道者のメンタルヘルスケアで、ローマのヴィア・ポルトゥエンセ共同体における、使徒的活動を再開する前に司祭のメンタルヘルスを回復させるための取り組みと、メキシコにおける、司祭に精神的・心理的サポートを提供する同様の経験でした。

 会議では、パウロ会の総長ドメニコ・ソリマンを含む様々な司祭や司教によるミサが行われました。フランシスコ・ガルバン神父は1月30日のミサを司式し、説教の中で、女性の声が教会と社会の両方で聞かれることの重要性を強調しました。

 この国際会議では、教会における師イエズス修道女会の多様な役割が紹介されただけでなく、教会と社会における女性の役割について考え、回復することも求められました。フランシスコ神父とトメク神父によると、このイベントは、特に女性の声と存在によって特徴づけられるパウロ家族のカリスマとアイデンティティに深く浸るものでした。フランシスコ神父とトマシュ神父は、「傾聴はコミュニケーションと真の出会いの魂である」と強調し、出会いと傾聴を通したシノダリティの実践的な経験を強調しました。

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大西德明神父

聖パウロ修道会司祭。愛媛県松山市出身の末っ子。子供の頃から“甘え上手”を武器に、電車や飛行機の座席は常に窓際をキープ。焼肉では自分で肉を焼いたことがなく、釣りに行けばお兄ちゃんが餌をつけてくれるのが当たり前。そんな末っ子魂を持ちながら、神の道を歩む毎日。趣味はメダカの世話。祈りと奉仕を大切にしつつ、神の愛を受け取り、メダカたちにも愛を注ぐ日々を楽しんでいる。

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