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カトリック入門

第258回 第八の掟「真理と美と宗教芸術」【動画で学ぶ】

1 真理と美
*無償の精神的喜びや倫理的美しさにはよい行いが伴います。また、真理には精神的美の喜びや輝きがあります。真理とは、その自体が美しいものです。知性を備えた人間には、神や被造物のあるがままについての認識を論理的に表現することば上の真理も必要ですが、真理にはまた、それを補うものとして、それとは別に、人間的な表現を用いて説明されるものもあります。特に、ことばではいい表せないような内容を含むもの、人間の心の内奥、霊魂の高揚、神の神秘などを表そうとするときには、後者の表現が用いられます。神は真理のことばを使ってご自分を人間に啓示さなる前にも、ご自分のみことばのわざであり、英知のわざである被造界の普遍的な言語を使って、ご自分を啓示なさいます。子どもにも科学者にも見える宇宙の美と調和や「造られたものの偉大さと美しさから推し量り、それらを造ったかたを認める」(知恵13・5)ことができるのです。「美の創始者がそれらを造られたから」(知恵13・3)です。
*「知恵は神の力の息吹、全能者の栄光から発する純粋な輝きであるから、汚れたものは何一つその中に入り込まない。知恵は永遠の光の反映、神の働きを映す曇りのない鏡、神の善の姿である」(知恵7・25~26)。「知恵は太陽よりも美しく、すべての星座にまさり、光よりもはるかに輝かしい。光の後には夜が来る。しかし、知恵が悪に打ち負かされることはない」(知恵7・29~30)。「わたしはその美しさのとりこになった」(知恵8・2)。

2 創造と芸術
*「神にかたどられて造られた」人間は、創造主である神とのかかわりという真理を芸術作品の美しさを通しても表現します。芸術は、とりもなおさず、人間固有の表現形式です。それはすべての生き物に共通の生きるために必要なものを得ようとする努力を超えたものであり、人間の内的豊かなからおのずとあふれ出るものです。芸術とは創造主から与えられた才能と人間の努力とによって生まれたものであり、実際に存在するものの中にある真理に形を与えるために、目と耳で把握できる表現方法で人間の知識と技能とを結集して造り出される、一種の実践的知恵なのです。したがって芸術は、存在するものの真理と愛とを着想の因とするという意味で、神の創造のわざとある程度の類似点を持っています。芸術は、人間の他の活動と同じように、それ自体が目的として追求されることによってではなく、人間の究極目的を目指すことによって崇高なものとなるのです。

3 宗教芸術
*宗教芸術は、信仰と礼拝とによって神の超越的な神秘を表現し、ほめたたえる使命を持っていますが、この固有な使命にそれぞれの表現形式をもってこたえるとき、真の芸術、美しい芸術となります。神は目には見えない真理と愛という美しさに卓越したかたですが、その美しさはキリストにおいて現わされました。キリストは「神の栄光の反映であり、神の本質の完全な現れ」(ヘブ1・3)であって、そのうちには「満ち溢れる神性が、余すところなく、見える形をとって宿って」(コロ2・9)います。その例k帝な美しさは、聖母マリア、天使や聖人たちのうちで光り輝いています。真の宗教芸術とは、人間が創造主であると同時に救い主であり、聖なるかたであると同時に聖化してくださるかたである神を礼拝し、祈りをささげ、その神を愛することができるように助けてくれるものなのです。
*したがって、司教は自ら、あるいは代理者を通して、あらゆる様式の新旧宗教芸術を促進させるよう、まだ同じ宗教的配慮をもって、信仰の真理や宗教芸術の真正な美とは相いれないあらゆるものを典礼や礼拝堂から遠ざけるよう目を配っていなければなりません。
*芸術、とりわけ宗教芸術は、「本質的に、人間の作品をもって神の無限の美をいわば表現しようとするもので、それがいっそう神に奉仕し、神と神の賛美と栄光を高めることになるのは、その作品が人々の心を敬虔に神に向けるために、もっとも役立つこと以外に何物をも目的としない時です」。

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