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みことばの響き

主の恵み 年間第25主日(マタイ20・1~16)

 暑い中で外の作業をすることはとても辛いものです。8月下旬、休暇を取って長崎の故郷にいきました。連日35度を超え、外の作業はじりじりとした暑さで体にもこたえてきました。

 今日のみことばで、9時から働いた人と午後5時から働いた人が同等の賃金を得ていきます。人間的に見れば不公平に思えますが、神様の目からすればそうではありません。

 9時から働いた人は暑い中で働いているので、午後5時から働いた人と同等の賃金をもらうのは不公平に感じるでしょう。しかし、主人と「一デナリオン」の約束ですから文句のつけようがありません。もともとは仕事がなく「何もしないで広場に立っていた」わけですから、仕事をもらっただけでも感謝すべきでしょう。一デナリオンで約束しながらも、他の人の給与や待遇を見て、条件が良いほうに目が奪われてしまいます。 

 私たちはどう思うでしょうか。もし午後5時から働いたのが自分であるなら、文句は言えないはずです。オーナーからとても寛大に接してもらったなあと…。でも午前9時から働いた立場であれば、文句を言うことでしょう。

 ふさわしいたとえか分かりませんが、幼児洗礼を受けた人と臨終洗礼を受けた人に例えることができるかもしれません。幼児洗礼を受けた人は小さい時から教会学校へ行き、教会で奉仕し、長い間教会とかかわってきた人たちです。教会生活の中で、たくさんの恵みを受けてきました。しかし、教会委員長となり、何らかの役職についたりすると、仕事が増え、「どうして私は教会のために、こんなにたくさん働かなければならないのだろう」と仕事の多さに絶句する人もいることでしょう。ちょうど9時から働いている人の気持ちに似ています。ともすれば恵みのありがたさを見失いがちです。一方、臨終洗礼の人は最後になってたくさんの恵みを受けて天に召されていく。ちょうど午後5時から働いた人に似ているかもしれません。

 このように長い間働いた人と、わずかに働いた人の間では大きな差がついていきます。不公平な感じがしますが、どちらとも恵みをいただいていることで共通します。

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